午後3時のドル114円後半で小動き、閑散商いで方向感定まらず

Reuters

発行済 2021年12月29日 15:37

[東京 29日 ロイター] -   午後3時のドル/円は、前日のNY市場終盤(114.81/84円)から小幅にドル高/円安の114.86/88円で推移している。仲値にかけては実需のドル買いフローが見られたものの、日経平均株価が軟調に推移したことからリスク回避の円買いが入り、ドルの上値を抑えた。

日中の値幅は14銭にとどまった。年末を控えて市場参加者が少なく、全体的に動意に乏しかった。市場では「年明けすぐに米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や米雇用統計など重要な経済指標が発表されるため、今週は様子見ムードで大きな値動きが出づらい」(りそな銀行・総合資金部市場トレーディング室、武富龍太氏)との声が聞かれた。

足元のドルは114円後半で底堅さを維持しているものの、115円には慎重な動きとなっている。休場明けで戻ってくるロンドン勢の動向に注目が集まっており、「115円を試しにいくかが焦点」(外為アナリスト)という。

ただ、欧州通貨を中心に年末絡みの持ち高調整の動きや利益確定売りも出やすいとみられ、「クロス円経由での円高圧力が強まりやすい」(同)と指摘する声も聞かれた。

ユーロは一時的に売り圧力が強まったものの、その後持ち直した。ユーロ/ドルは1.1303/1.1307ドル、ユーロ/円は129.88/92円。

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