トルコリラ一時5.6%安、中銀は為替市場リスク注視と表明

Reuters

発行済 2021年12月29日 18:17

更新済 2021年12月29日 23:09

[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコリラは29日、一時5.6%下落。インフレ高進と異例な金融政策への懸念が根強い。

トルコ中銀が2022年政策報告を発表、為替市場に関連するリスクを注視し、円滑な動き確保に必要な措置を講じる方針を示したが、市場はほとんど反応していない。

リラは1253GMT(日本時間午後21時53分)までに1ドル=12.5リラまで下落。

中銀は「特定の為替相場にコミットせず、相場の水準や方向性を設定するために外貨の売り買いをしない」と表明。

物価・金融の安定目標の追求に所要準備を活用するとし、他国の中銀との外貨融通取り決めの協議を継続するとした。