米FRB、インフレ制御が「最重要責務」=ブレイナード理事

Reuters

発行済 2022年01月14日 01:19

更新済 2022年01月14日 04:09

[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は13日、上院銀行委員会で開かれた副議長昇格に関する公聴会で証言を行い、現在の景気拡大の継続に向け、約40年ぶりの高水準にあるインフレ率を制御することがFRBの「最重要の責務」との考えを示した。

ブレイナード氏は「これまでの約50年間の景気回復局面の中で、最も強い成長と失業率の低下が見られている」と指摘。ただ「インフレ率は高すぎる」とし、「FRBの金融政策は、誰もが恩恵を受ける景気回復を維持しながらインフレ率を2%に戻すことに重点を置いている。これがわれわれの最も重要な責務だ」と述べた。

その上で、3月に想定される量的緩和の縮小(テーパリング)終了「次第」、FRBは年内に複数回の利上げを開始できると言及。「買い入れが終了すればすぐに利上げする態勢にあると考えている。また年内のデータによって求められるものを確認する必要がある」とした。

さらに、現在の高インフレの波が今後数四半期継続すると予想した。