ガソリン価格上昇抑制策を発動、石油元売りにリッター3.4円の補助金

Reuters

発行済 2022年01月25日 08:58

更新済 2022年01月25日 11:01

[東京 25日 ロイター] - 萩生田光一経済産業相は25日の閣議後会見で、ガソリンや灯油価格の上昇を抑制するため、石油元売り各社へ補助金を支給する激変緩和措置を発動すると述べた。1リットル当たり3.4円で、27日から実施する。

政府は、原油価格高騰に対する激変緩和措置として、レギュラーガソリンの店頭小売価格の全国平均が1リットル当たり170円を超えた分について、石油元売り会社に対し最大5円の範囲で補填、小売価格の上昇を抑制する制度を決めている。

ガソリン価格の170円超えは、13年4カ月ぶり。

24日時点の価格が170.2円となり、発動の条件を満たした。170円を超えた0.2円に今週上昇が見込まれる原油価格分3.2円を加え、ガソリン、軽油、灯油、重油にそれぞれ1リットル当たり3.4円を支給する。

この制度は、価格の引き下げを狙ったものではなく、燃料価格上昇がコロナ禍からの経済回復の重荷にならないよう、時限的・緊急避難的に、年度内を期限として導入した。

今後、 月曜日に価格調査を行い、この価格と原油価格の変化をもとに、水曜日に支給単価を公表し、元売事業者は木曜日に卸価格に反映させる。