IMF、22年の中南米成長率見通しを2.4%に下方修正

Reuters

発行済 2022年01月26日 00:41

更新済 2022年01月26日 02:28

[25日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は25日、中南米・カリブ地域の2022年の経済成長率見通しを従来予測から0.6%ポイント引き下げて2.4%とした。また、同地域の2大経済国となっているメキシコとブラジルも成長率予測を1.2%ポイントずつ引き下げ、それぞれ2.8%、0.3%とした。インフレや金融引き締め政策、米国の成長率予測の引き下げなどが下方修正の要因となった。

IMFは改定した世界経済見通しで、ブラジルについて「インフレに金融引き締め強化で対応しており、これが内需を圧迫するだろう」とコメントした。

筆頭副専務理事のギータ・ゴピナート氏は記者会見で、昨年高騰した鉄鉱石などの輸出価格が緩やかになっていることがブラジルの成長率予測を引き下げたもう1つの要因と述べた。

IMFは報告書で、メキシコについてインフレや利上げの影響を幾分受けるほか、最も重要な貿易相手国である米国の成長率の低下が予想されることもあいまって、同じ市場原理の影響を多少受けるだろうとした。