トルコ中銀、年末のインフレ率予想を23%に上方修正

Reuters

発行済 2022年01月27日 20:22

更新済 2022年01月28日 03:54

[イスタンブール 27日 ロイター] - トルコ中央銀行は年末のインフレ率予想を従来の11.8%から23.2%に引き上げた。カブジェオール中銀総裁は一連の利下げがインフレ高進やリラ下落をもたらしたとの意見を否定した。

カブジェオール総裁は記者会見で、中銀の独立性に関する質問に、政策はデータに基づき決定すると述べた。

中銀は昨年9月以降、政策金利を500ベーシスポイント(bp)引き下げ14%とした。リラは先月、1ドル=18.4リラの最安値を付けた後、急回復している。

リラ安でインフレが急加速。ロイター調査では今後数カ月で50%に接近し、年末は27%程度と予想されている。

中銀は先月36%だったインフレ率が低下し年末は中央値で23.2%と予想。インフレ率は1月に50%に近づき、5月には約55%でピークを迎え、第3・四半期に急低下するとの見通しを示した。23年末は8.2%、24年末は中銀目標の5%まで下がるとみている。