ユーロ圏の住居費が急上昇、インフレ押し上げ要因に=ECB

Reuters

発行済 2022年02月16日 19:05

[フランクフルト 16日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の調査によると、ユーロ圏では昨年、住居費が急上昇した。ドイツの不動産価格が大幅に値上がりしたことが背景。すでに不安を招くほど高まっているインフレ率をさらに押し上げる要因となる。

住居費は総合インフレ率からおおむね除外されているが、ECBは昨年、公式統計を調整して住居費の変動を反映させる前に、住居費を考慮に入れる方針を示している。

住居費は過去数十年、全体の物価変動から大きく乖離していないものの、過去10年の大半の期間でインフレを押し上げる要因になっていたとみられ、昨年第3・四半期のインフレ率は住居費を考慮に入れると、0.3%強底上げされていた。

ECBは2023年のインフレ率を1.8%と予想しており、住居費が少しでもインフレ率を押し上げれば、目標の2%を超える可能性もある。