豪政府予算、減税・現金給付で消費者の負担軽減へ 選挙見据え

Reuters

発行済 2022年03月29日 19:36

[シドニー 29日 ロイター] - オーストラリアのフライデンバーグ財務相は29日、2022/23年度予算を発表した。5月の総選挙を見据えて生活費の負担を軽減し有権者の不満を和らげたい考え。

1000万人の低・中所得者向け減税を拡大したほか、年金受給者への1回限りの現金給付、燃料税の一時的な減税、インフラ整備への支出も盛り込んだ。

フライデンバーグ氏は予算発表の前に記者団に「国民に対し一時的で的を絞った、責任のある生活費の軽減を実施する」と述べた。

価格急騰の恩恵を受けた商品(コモディティー)輸出と予想外に好調な労働市場により、税収が増加したことが大盤振る舞いにつながった。

しかし21/22年度の財政赤字は798億豪ドル(597億5000万ドル)、22/23年度は780億豪ドルとなる見込みで、25/26年度まで赤字が続くとみられている。