米FRBの利上げペース、経済の反応次第=NY連銀総裁

Reuters

発行済 2022年04月03日 18:33

[プリンストン(米ニュージャージー州) 2日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は2日、連邦準備理事会(FRB)は政策スタンスをより中立的なスタンスに移行させる必要があるが、引き締めペースは経済の反応次第との見解を明らかにした。

プリンストン大学のシンポジウムで、FRBは中立金利に戻すのを急ぐべきかとの質問に対し、2019年に金利を中立水準付近に設定した際には「景気拡大が鈍化し始め」、FRBは利下げに踏み切ったと指摘した。

「(金利を)中立に近づけるべきだが、展開を見守る必要がある。これがわれわれの進む方向なのは間違いない。具体的にどの程度のスピードになるかは状況次第だ」と述べた。

ウィリアムズ氏の発言は、50ベーシスポイント(bp)の利上げ幅を主張する他のFRB当局者よりも慎重な立場を示唆している。

同氏は今年の利上げ回数について、インフレが緩和されるかどうかに左右されると発言。「インフレ率が低下することを期待しているが、下がらなけらば対応が必要になる。そうならないことを望んでいる」と語った。

FRBのバランスシート縮小は5月にも始まる可能性があるとした。