豪中銀、「忍耐強く」の文言削除 引き締めに含み

Reuters

発行済 2022年04月05日 14:22

更新済 2022年04月05日 15:36

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は5日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.10%に据え置いた。ただ、金融引き締めに「忍耐強く」取り組むとしていた文言を削除し、2010年以来となる利上げに向けて一歩踏み出した。

インフレ率は加速し今後もさらに上昇する見込みだとし、失業率は4.0%へと想定よりも速いペースで低下したと指摘した。

ロウ総裁は「今後数カ月間に、インフレ率と労働コストに関する重要な追加情報が得られるだろう」とし、政策を決定する上でこうした情報を精査すると述べた。

市場は文言の変更を最終的な引き締めに向けた一歩と捉え、豪ドルは対米ドルで0.7%上昇、9カ月ぶり高値の0.7605米ドルを付けた。

アナリストは今回の会合で金利据え置きを予想していたが、一部では早ければ6月の利上げや、8月か9月と予想する見方が出ている。