米住宅着工、3月は0.3%増 一戸建て住宅は高金利受け減少

Reuters

発行済 2022年04月19日 22:32

更新済 2022年04月19日 23:46

[ワシントン 19日 ロイター] - 米商務省が19日に発表した3月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.3%増の179万3000戸となった。市場では174万5000戸への減少が見込まれていた。

ただ住宅ローン金利の上昇を背景に、住宅建設で最も大きなシェアを占める一戸建て住宅の着工件数は120万戸と、1.7%減少した。

2月の着工件数は178万8000戸と、当初発表の176万9000戸から上方改定された。

3月の住宅建設許可件数は前月比0.4%増の187万3000戸。

ハイフリークエンシー・エコノミクス(ニューヨーク州)の米国担当チーフエコノミスト、ルベーラ・ファルーキ氏は「在庫の不足が住宅建設にプラスに働くはずだ」としながらも「投入コストの高騰と労働力・原材料の不足は引き続き逆風だ。住宅ローン金利の上昇が需要を圧迫していることも考慮すべき点だ」と述べた。

一戸建て住宅の着工件数は北東部で大幅に減少。西部と人口密度の高い南部でも減少した。中西部では増加した。