ノルウェー中銀、政策金利0.75%に据え置き 6月利上げ方針再表明

Reuters

発行済 2022年05月05日 19:11

[オスロ 5日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は5日、政策金利を予想通り0.75%に据え置いた上で、インフレが加速する中6月に追加利上げする方針を改めて表明した。

据え置きは全会一致で、ロイター調査によるエコノミスト予想も据え置きだった。

バーチェ総裁は声明で、「見通しとリスクバランスに関する現在の委員会の評価に基づき、政策金利は6月に引き上げられる可能性が最も高い」と述べた。

中銀は昨年9月以降3回目の利上げを3月に実施。年内にあと3回、来年さらに4回利上げし、来年末までに基準金利は2.5%になるとの予想を示していた。

ウクライナ戦争が国内経済に与える潜在的影響と、それに伴う「相当な不確実性」や、成長が鈍化する中での世界的なインフレ加速によるリスクも議論したと指摘。国内の物価や賃金インフレが加速するリスクへの「懸念」を示した。

その上で「インフレが持続的に高まると予想される場合は、3月の見通しを前倒しして政策金利を引き上げる可能性がある」とした。