米住宅着工許可、4月は3.2%減 5カ月ぶり低水準で市場減速示唆

Reuters

発行済 2022年05月18日 23:13

更新済 2022年05月19日 00:27

[ワシントン 18日 ロイター] - 米商務省が18日に発表した4月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比0.2%減の172万4000戸となった。微減にとどまったものの、着工件数の将来の動向を占う上で重要な許可件数が5カ月ぶり低水準となったことで、住宅ローン金利が上昇する中、市場が減速しつつあることが示唆された。

3月の住宅着工件数は172万8000戸と、従来の179万3000戸から下方改定。ロイターがまとめた4月のエコノミスト予想は176万5000戸だった。

一戸建て住宅の着工件数は7.3%減の110万戸と、2021年10月以来の低水準。地域別では北東部、中西部、南部で減少したが、西部では増加した。一方、賃貸住宅需要の増加を反映し、5戸以上の集合住宅の着工件数は16.8%増の61万2000戸。

住宅建設許可件数は前月比3.2%減の181万9000戸と、21年11月以来の低水準。

一戸建て住宅の許可件数は全4地域で減少し、4.6%減の111万戸と、21年10月以来の低水準を付けた。5戸以上の集合住宅の許可件数は0.6%減の65万6000戸。

着工件数の減少は2カ月連続。ただ、着工が許可されながらも未着工の物件は0.7%増の28万8000戸と、過去最高を記録。着工件数の減少の影響は軽微である可能性も示唆された。