Reuters
発行済 2022年05月21日 15:50
[東京 21日 ロイター] - 岸田文雄首相は21日、東シナ海の日本と中国の地理的中間線の西側に中国が新たな構造物の設置を進めていることについて、極めて遺憾で認められないと批判した。東シナ海の資源開発に関する「2008年合意」の交渉再開に早期に応じるよう、中国側に強く求めたことを明らかした。
岸田首相は訪問先の京都市で記者団に対し、「中国が同海域において一方的に開発を進めるということは極めて遺憾であり日本側としては認めることができない」と述べた。日本は外交ルートを通じて中国に抗議した。
東シナ海の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚の境界は確定しておらず、日本側は地理的な中間線を基にした境界の画定を求めている。
23日に予定されているバイデン米大統領との会談については、ウクライナ問題や地域情勢、経済、気候変動、核軍縮などで意見を交わすとした上で、「日米同盟のさらなる強化もしっかり確認したい。自由で開かれたインド太平洋の実現といった取り組みも緊密な連携を確認したい」と述べた。
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