物価安定目標、新たに「持続的・安定的な実現」明記へ=骨太方針で政府筋

Reuters

発行済 2022年05月25日 17:18

更新済 2022年05月25日 18:37

山口貴也

[東京 25日 ロイター] - 政府は近くまとめる経済財政運営の指針(骨太方針)で、日銀が掲げる物価安定2%目標について、新たに「持続的・安定的に実現することを期待する」と明記する方向で調整に入った。複数の政府筋が明らかにした。

今年4月の消費者物価は生鮮食品を除いた指数が前年同月比2.1%上昇。消費税率引き上げの影響を除き、13年7カ月ぶりに目標とする2%を超えたが、世界的な原油高による一時的影響との声が政府・日銀内では強い。

原案では、日銀に対し「経済・物価・金融情勢を踏まえつつ、2%の物価安定目標を持続的・安定的に実現することを期待する」と明記する。昨年までは持続的・安定的との表現は記述していなかった。

今回の骨太方針は岸田内閣がまとめる初めての指針となる。31日の経済財政諮問会議で原案を示し、与党との協議も踏まえて正式に決める。