米耐久財コア受注、4月は0.3%増に減速 予想下回る

Reuters

発行済 2022年05月25日 23:55

更新済 2022年05月26日 01:45

[ワシントン 25日 ロイター] - 米商務省が25日に発表した4月の耐久財受注統計で、民間設備投資の先行指標とされるコア資本財(非国防資本財から航空機を除く)の受注は前月より0.3%増と、伸び率は市場予想の0.5%を下回った。3月の1.1%増から減速した。

2022年第2・四半期初めに企業が設備投資をいくらか和らげる動きと、利上げと金融引き締めによる逆風が強まっていることを示した。

キャピタル・エコノミクス(ニューヨーク)の米国担当シニア・エコノミスト、マイケル・ピアス氏は「金利に敏感な企業設備投資の成長が減速し始めている」とし、「金利上昇の影響で経済活動が破壊されているというより、むしろ屈曲しているという私たちの見方と一致している」と指摘した。

コア資本財の受注は金属加工品や電気機器、家電製品、部品が小幅に減少。機械や一次金属は堅調に増加した一方、コンピュータ・電子製品はほとんど増加しなかった。

国内総生産(GDP)で設備投資の算出に用いられるコア資本財の出荷は0.8%増え、増加率は3月の0.2%を上回った。

4月の耐久財出荷は0.1%増えた。3月は1.4%増だった。耐久財の受注残は3月と同じく0.5%増加した。

耐久財受注は0.4%増。3月は0.6%増えていた。4月は輸送用機器が0.6%伸びたのが寄与。3月は0.3%減った。

自動車・同部品は0.2%減と、3月の4.8%増からマイナスに転じた。