ロシア、ユーロ債ルーブル払い案 ガス輸出代金制度に着想

Reuters

発行済 2022年05月30日 19:28

更新済 2022年05月31日 10:09

[30日 ロイター] - ロシア財務省は、ユーロ債投資家への支払いをルーブル払いとする、ガス輸出代金の受け取りと類似した制度を提案した。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は30日、非友好国にガス購入代金をルーブルで支払うよう求める制度は買い手、売り手双方にとって使い勝手が良いことが証明されており、ユーロ債にも同様な方式を取ることに賛意を示した。

ロシアは、米国が対ロシア制裁でロシア国債元利払いを認める特例措置を25日に失効させたため、大規模なデフォルト(債務不履行)の危機に直面している。

ロシア紙ベドモスチによると、シルアノフ財務相は、ユーロ債の支払いについて、ガス輸出代金と同様な制度を導入する計画だと述べた。

支払いを受けるには、保有者はロシアの銀行に外貨口座とルーブル口座を開設する必要がある。「ガス代金と異なるのは、資金の流れが逆になるだけだ」と同紙に語った。この制度では、ロシア連邦証券保管振替機関(NSD)を通じて支払いが実施される。