独CPI5月、前年比+8.7% 約50年ぶり高水準 利上げ観測に拍車

Reuters

発行済 2022年05月30日 23:48

[ベルリン 30日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が30日発表した5月の欧州連合(EU)基準(HICP)の消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比8.7%上昇した。4月の7.8%上昇から伸びが加速し、1973─74以来約50年ぶりの高水準を記録した。

ロイターがまとめたアナリスト予測8.0%も上回った。ウクライナ戦争の勃発以来、エネルギーや食料品の価格が右肩上がりとなっていることが背景にある。

統計庁によると、5月のエネルギー価格は前年同月比38.3%上昇。食料品価格も11.1%上昇と、平均を上回る上昇率を記録した。

これを受け、欧州中央銀行(ECB)が7月に50ベーシスポイント(bp)の大幅な利上げを実施する可能性が高まった。