米財務長官、インフレ見通し「間違っていた」 抑制が最優先

Reuters

発行済 2022年06月01日 08:29

更新済 2022年06月01日 12:54

[ワシントン 31日 ロイター] - イエレン米財務長官は31日、過去にインフレ見通しで自身が間違っていたとの認識を示した。物価上昇を抑制することはバイデン大統領の最優先事項で、バイデン氏はそれを達成するための連邦準備理事会(FRB)の行動を支持しているとも述べた。

イエレン氏はCNNのインタビューで、過去1年間の公の発言でインフレがもたらす脅威を重要視しなかったのは間違いだったかと問われ、「当時、インフレ見通しについて私は間違っていたと思う」と答えた。

「エネルギーや食料の価格を押し上げる予期せぬ大きなショックがあり、供給のボトルネックが米経済に大きな影響を与えているが、当時は十分に理解していなかった」と述べた。

ロシアによるウクライナ侵攻や中国の新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン(都市封鎖)などショックはさまざまだと指摘した。

その上で「経済へのショックは続いているものの、インフレがバイデン大統領の最大の懸念事項だ」と語った。

「(バイデン氏は)インフレ抑制に必要な措置を取るFRBの独立性を強く信じ、支持している」とも述べた。

バイデン氏はこの日、インフレ動向についてFRBのパウエル議長と会談し、FRBの独立性を尊重する考えを強調した。