米求人件数、4月は1140万件に減少もなお高水準 解雇は過去最低

Reuters

発行済 2022年06月02日 00:21

更新済 2022年06月02日 04:36

[ワシントン 1日 ロイター] - 米労働省が1日に発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が減少したものの、レイオフ・解雇件数は過去最低となり、労働市場が引き続き引き締まった状態にあることが改めて示された。

求人件数は45万5000件減の1140万件と、過去最高となった前月の1185万5000件(上方改定)から減少。求人率も7.0%と、前月の7.3%から低下した。ただ、求人はなお高水準にあり、労働力確保に向けた賃上げが続く中、インフレ高進は当面は続くとみられている。

FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリス・ラプキー氏は「米経済は減速しておらず、労働市場が引き続き極めて力強いことが示された」としている。

業種別では、ヘルスケアと社会支援が26万6000件減、小売が16万2000件減、宿泊・飲食サービスが11万3000件減。

一方、運輸・倉庫・公益は9万7000件増。非耐久財製造は6万7000件、耐久剤製造は5万3000件、それぞれ増加した。

失業者一人当たりの求人件数は1.92件。3月は2.0件だった。