米FRB、あと2回の利上げ後は様子見の必要=クリーブランド連銀総裁

Reuters

発行済 2022年06月03日 05:35

[2日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は2日、連邦準備理事会(FRB)は次の2回の会合で50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施する必要があるが、その後の利上げペースについては状況を見極めなければならないとの考えを示した。

メスター総裁はフィラデルフィアの経済団体向けの講演で、利上げプロセスは家計は企業にとり「痛み」を伴う可能性があるが、現在約40年ぶりの高水準にあるインフレで購買力が目減りし、経済の勢いが弱まる方が望ましくないとの見方を表明。

「金融情勢が一段と引き締まる中、金融市場は極めて不安定な状態が続く可能性がある。経済成長率は数四半期にわたり予想よりも鈍化し、失業率は一時的に長期推計値を上回る可能性がある」とし、「これには痛みを伴うが、高インフレもまた痛みを伴う」と述べた。