Reuters
発行済 2022年06月15日 19:04
[東京 15日 ロイター] - JPモルガンのストラテジストは、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派傾斜を強める一方、日銀は超金融緩和政策を堅持するとの見方からドル/円が近く140円を超えると予想した。
ドルは東京時間15日午前に一時135.60円を付け24年ぶりの高値を更新した。
FRBはきょう、金融政策を発表する。16-17日に金融政策決定会合を開催する日銀は、金利上昇を抑制するため国債買い入れオペを連発している。
JPモルガンは顧客向けメモで「日銀の政策維持とタカ派なFRBの結果を想定すると、ドル/円は近い将来に140円に向けて上昇できるはずで、当社のドル/円のバイアスは依然上向きだ」と述べた。
日本が本格的な為替介入に踏み切るリスクは「誇張されている」と指摘。来月の参議院選挙を控え、円安がガソリンや食品の値上がりに拍車をかけたが、円安をもたらしているのは投機筋でなく日米の金融政策の違いだと説明した。
その上で、円ショートの真のリスクは日銀が超緩和政策の調整を迫られる可能性だとみる。
JPモルガンは、今週の会合での調整は早過ぎるものの、最終的に長短金利操作(イールドカーブコントロール、YCC)で「降伏」すれば、利回りが急上昇し、ドル/円は3─4%下方修正される可能性を基調シナリオとしている。
が書いた: Reuters
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