ポンド安がインフレ圧力高める、大幅利上げ必要=英中銀マン委員

Reuters

発行済 2022年06月21日 01:00

更新済 2022年06月21日 05:54

[ロンドン 20日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のキャサリン・マン委員は20日、ポンド安が英国のインフレ圧力を高めているため、これまでより早く利上げを行うべきとの見解を示した。MNIマーケットニュースのイベントで講演した。

同委員は「より強力な政策対応は、すでに進行中の国内インフレが、ポンド安を通じた輸入インフレによってさらに押し上げられるリスクを減少させると考える」と述べた。

イングランド銀行は16日、政策金利を0.25%ポイント引き上げ1.25%とした。マン氏ら3人は0.50%ポイントの引き上げを主張した。

マン氏はこの日の講演で、高インフレが定着し持続する兆候があり、政府の家計支援策を受けてその勢いが一段と増していると指摘。英中銀は積極的な政策アプローチを取るべきとし、ポンド相場を押し上げると同時に、インフレを抑制するため短期的に一段と積極的な利上げを行う必要があるとの考えを示した。

一方「国内需要の下支えが弱まり、外需も鈍化した場合には、中期的には政策金利を反転させる可能性もある」とも述べた。