分断化対策、インフレ抑制を妨げてはならない=ECB副総裁

Reuters

発行済 2022年06月22日 17:10

更新済 2022年06月22日 21:54

[マドリード 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は22日、国債利回りの格差拡大によるユーロ圏市場の分断を防ぐ措置が、インフレ抑制というECBの目標を妨げることがあってはならないと述べた。

副総裁はスペインで開かれた金融関連のイベントで「分断化対策が、金融政策全体のアプローチを妨げることがあってはならない。全体ではインフレ抑制を重視すべきだ」と発言。

分断はECBの重要な懸念事項の一つであり、まだ理事会内で詳細を議論していないものの、ECBはこれに対処する決意だと述べた。

具体的な分断化対策を実施することにより、インフレ率を中期的に目標の2%へ引き下げる上で、金融政策がより強力に作用するとの見方を示した。

スペインのカルビニョ経済相は同じイベントで発言し、先週行われたユーロ圏財務相会合(ユーログループ)では、分断化対策の条件については話し合わなかったと明らかにした。