〔情報BOX〕パウエル米FRB議長の議会証言要旨

Reuters

発行済 2022年06月23日 00:21

更新済 2022年06月23日 02:18

[22日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は22日、上院銀行委員会で証言した。発言要旨は以下の通り。

*FRBの利上げ、ガソリンや食品価格を押し下げず

*一連の追加利上げ、織り込み済みで妥当

*直近のインフレ指標、利上げペース加速の必要性を示唆

*インフレ問題の全容を認識している

*インフレ問題に精力的に対応

*物価安定は経済の基盤

*物価安定を取り戻す必要があり、そうすることが不可欠

*市場、FRBの反応機能をまずまず適切に読み取った

*金利上昇に向け、継続的かつ迅速な進展が見られるだろう

*インフレ押し下げに強くコミット

*労働市場を望ましい状況に回復させることが必要

*実質金利がマイナスとなっているのは超短期ゾーンのみ

*物価上昇、マクロ経済の問題

*FRBのツール、エネルギーや食品インフレに影響を与えることできない

*FRBが対処可能な部分のインフレに焦点を当てる

*米インフレ、他国よりも需要に左右される

*中国のロックダウン(都市封鎖)の全面的な影響、まだ確認せず

*世界的なサプライチェーンを強化し改善する方策を模索すること重要

*需要の伸び抑制に向け努力

*議会は中期的に供給増に寄与できる可能性

*農産業の現状は非常に困難

*米政策金利はなお比較的低水準

*政策金利をより「中立的な」水準に引き上げたい考え

*インフレが目標を上回り続ける中、(前回のFOMCで)75bpの利上げ実施が重要と納得した

*長期的な中立金利は2.5%近辺

*金利を適度に抑制的な水準に引き上げることが適切

*非常に高水準にあるインフレの抑制に向け、金利がその水準を上回ることが必要

*どの程度まで金利を引き上げるかはデータ次第

*入手されるデータを見極めつつ、柔軟に対応へ

*利上げが景気後退を招く可能性はある

*世界情勢、われわれが達成したいことを困難にしている

*バランスシートの縮小が十分に進んだ段階でMBS売却を検討へ

*将来のある時点でMBSを売却する必要がある可能性

*労働市場は持続不可能なほど過熱

*FRB、インフレ面で目標達成にほど遠い

*インフレ抑制によって、最大雇用を確保できる経済状態に戻す

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*景気後退を引き起こす必要があるとは考えず

*労働市場が恩恵を受けるよう、物価安定の回復は不可欠

*賃金の上昇が平坦化しつつある一定の証拠

*賃金の低下は望まず、より持続的な上昇ペース望む

*2%のインフレ目標と整合する形でいずれ、賃金が最も持続可能なペースで上昇すること望む

*金利上昇がかなり急速に住宅価格に影響する見通し、住宅市場は減速している

*適正な価格の住宅物件が十分にない可能性

*住宅市場をより持続可能な軌道に戻したい

*われわれの目標はソフトランディングだが厳しい課題、過去数カ月でかなり厳しくなった

*ソフトランディングを達成するFRBの能力、コントロール外の要因にある程度左右される

*FRBが物価安定を回復できなければ、インフレ期待が上昇するリスク

*インフレ引き下げで失敗はできない

*大規模な懸念される影響を招くことなく、インフレを2%に低下させる道筋は存在する

*景気後退を招かず、インフレを抑制することがわれわれの目標

*物価が急落する可能性を伴う特異な状況の可能性もある

*供給面での進展を確認する必要あるが、それを待ってはいない

*われわれの責務は需要を持続可能な水準に押し下げ、供給が追いつくことを可能にする

*銀行システムは非常に堅調

*市場はまずまず適切に機能している

*金利上昇は痛み伴うが、インフレを抑制するツール

*現在の高インフレ継続を許せば、最大の痛みに

*インフレ対応に向けた取り組み、遅すぎることはない

*仮想通貨に対するより良い規制が必要

*堅調な労働市場を維持しながら2%のインフレを達成することがわれわれの目標

*100bp利上げに関する質問に対し、「いかなる利上げ幅も排除しない」

*物価安定の回復に向け、必要とされるあらゆる手段を講じる

*消費者部門は総じて金融面で極めて堅調

*消費支出はしっかりと持ちこたえている

*インフレ鈍化を示す説得力のある証拠はない

*コア個人消費支出(PCE)価格指数の伸びは今年和らいだが、望ましい水準を大幅に上回っている

*景気後退の可能性が特に高まったとは見受けられず