ECB、利回り上昇抑制策の影響相殺へ資金吸収も検討=関係筋

Reuters

発行済 2022年06月28日 15:58

[シントラ(ポルトガル) 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏の高債務諸国の借入コスト抑制に向けた債券買い入れの影響を相殺するため、銀行システムからキャッシュを吸収する可能性が高い。関係筋2人がロイターに明らかにした。

ECBはユーロ圏全体の借入コストを引き上げると同時に、一部の脆弱な加盟国の借入コストを抑制するという難しい立場に置かれている。

関係筋によると、ECBは債券買い入れと銀行が通常の預金金利よりも有利な金利でECBにキャッシュを預けることができるオークションを組み合わせる、新たなスキームを検討している。

これによって、10年前に行われた週次流動性吸収オペのように、新しいスキームの下で債券買い入れの「不胎化」ができる。