FRB当局者、利上げ実施断言 景気後退懸念は退け

Reuters

発行済 2022年06月29日 06:06

[28日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)当局者は28日、高インフレ抑制に向け一段と急速な利上げが実施されると断言する一方、借り入れコストの大幅な上昇が急激な景気後退を引き起こすという懸念の高まりを退けた。

サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁はリンクトインのインタビューで「FRBが過度に積極的に行動し、経済がリセッション(景気後退)に陥るのではないかと多くの人が懸念している」と指摘。一方で「私自身は、インフレが抑制されないまま放置されれば、米経済と持続的な拡大にとって大きな制約と脅威になると懸念している」とし、そのためFRBは需要抑制に向けて利上げすることで「ブレーキを踏んでいる」と述べた。

また「われわれは可能な限り迅速に取り組んでおり、あらゆる場所の米国人が懐に安堵感を覚え始めるだろう」とし、経済成長は鈍化するものの停滞することはないとの見通しを示した。

ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁もインフレ抑制に向け断固たる措置を講じる必要があると言明。