日銀総裁が緩和堅持表明、「世界的インフレの影響それほど受けず」

Reuters

発行済 2022年06月29日 09:16

更新済 2022年06月29日 10:00

[東京 29日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は、日本経済は世界的なインフレ傾向の影響をそれほど受けていないとして、超緩和的な金融政策を維持すると述べたほか、15年間のデフレ経験により国内では賃金の伸びが抑えられていると指摘した。

国際決済銀行(BIS)が29日、スイス・バーゼルで26日に開催されたセミナーの録画を公表した。

動画によると、総裁は日本のコア消費者物価指数(CPI)上昇率は5月に2カ月連続で2.1%に達したとしつつ、ほとんどがエネルギー価格の高騰によるものと説明。1年ほどは2%前後で推移するかもしれないが、来年度には1%前後に鈍化するだろうと述べた。