物価安定回復の失敗、過度な経済減速よりリスク大=FRB議長

Reuters

発行済 2022年06月29日 23:40

更新済 2022年06月30日 00:18

[ワシントン 29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は29日、FRBの利上げが経済を過度に減速させるリスクはあるものの、消費者の物価上昇期待をあおる持続的な高インフレの方がより大きなリスクという見解を示した。

パウエル議長は欧州中央銀行(ECB)のフォーラムで「多様な衝撃が重なって高インフレ体制に移行し始めることがリスクであり、それを防ぐことがわれわれの責務だ」と強調。FRBがインフレ抑制のために景気を必要以上に減速させる「リスクはある」と認めつつも、「それがより大きなリスクという見方には同意しない。物価安定の回復に失敗することがより大きな間違いだ」と述べた。