カナダ企業、インフレ長期化を想定 75bpの利上げ観測高まる

Reuters

発行済 2022年07月05日 01:40

更新済 2022年07月05日 02:45

[オタワ 4日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)が4日に発表した調査によると、カナダの企業はインフレが長期化すると予想し、来年にかけて調査開始以来最高の賃上げを視野に入れているほか、多くの企業がコスト上昇を顧客に転嫁する予定であることが明らかになった。

調査で「前四半期と比較して、企業はインフレがより長期化すると予想している」と指摘。企業は引き続き、今後12カ月にわたり投入価格および生産価格が大幅かつ迅速なペースで上昇すると予想しており、今後2年間のインフレ率が平均で3%を超えると想定している上、4分の1近くの企業が3年以上にわたって目標の2%を「大幅に上回る」物価上昇を見込んでいるという。

また、労働者を獲得・維持するために賃上げを計画している企業が多く、今後12カ月の平均賃上げ率は5.8%と前回調査の5.2%から上昇した。