豪中銀、0.5%利上げ 引き締め継続を示唆

Reuters

発行済 2022年07月05日 13:57

更新済 2022年07月05日 14:36

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は5日、オフィシャルキャッシュレートを50ベーシスポイント(bp)引き上げ、1.35%とした。インフレ抑制に苦慮する中、金融引き締めを継続する姿勢を示した。

中銀は声明で、景気が底堅いことから超緩和的な金融政策はもはや必要なくなったとし、今後は金融状況の正常化に向け「一段の措置」を取るとの見通しを示した。

5月からの3回の利上げで政策金利は125ベーシスポイント(bp)上昇し、1994年以降で最も速い利上げペースとなった。

利上げは市場の予想通りだった。豪ドルは小幅に下落した。金利先物市場では8月の50bpポイントの利上げ観測が後退した。

失業率は3.9%と5年ぶり低水準にあり、求人倍率も過去最高を記録する中、ロウ総裁は経済は衝撃に耐えられると考えている。

ただ、家計の住宅ローン債務は2兆豪ドルに達し、住宅価格も値下がりし始めており、利上げは個人消費を圧迫する。