豪東部で洪水被害拡大、シドニーでさらに数万人に避難指示

Reuters

発行済 2022年07月05日 14:42

更新済 2022年07月05日 14:55

[シドニー 5日 ロイター] - オーストラリア東海岸を週末に襲った豪雨で最大都市シドニーの洪水被害が拡大している。増水により河川が危険水位を超え、さらに多くの住民に避難指示が出されている。

当局によると、シドニーがあるニューサウスウェールズ(NSW)州では同市西部の郊外を中心に約5万人が避難指示を受けたか、受ける可能性があると警告されている。4日時点では3万人だった。

一部地域では3日間で1年分に相当する雨量を記録した。気象局によると、沿岸の気圧の谷が北上するに伴いシドニーでは5日から雨は弱まる見通しだが、ほとんどの河川の流域では今回の大雨の前から既に水位が上昇しており洪水のリスクは週を通じて続く可能性がある。

また被災地の中には強風が予想されている地域もあり、樹木や電線倒壊の危険性もある。

ソーシャルメディアに投稿された動画には浸水した道路や橋が映っている。