中国人民銀、実体経済への政策支援強化へ 潤沢な流動性も維持

Reuters

発行済 2022年07月13日 17:28

更新済 2022年07月13日 20:36

[北京 13日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の阮健弘調査統計局長は13日、実体経済への政策支援を強化すると表明した。減速する経済を下支えする取り組みの中でマクロレバレッジ比率が上昇するとの見方を示した。

阮氏は会見で「さまざまな金融政策措置を適時かつ柔軟に使用する。総量的な手段と構造的手段の2つの機能をより活用し、実体経済への支援を強化する」と述べた。

第1・四半期の中国のマクロレバレッジ比率は277.1%で、前年末より4.6%ポイント上昇したと明らかにした。

同比率は成長の鈍化とカウンターシクリカル政策により周期的に上昇するが、経済の回復により、将来的に妥当な債務水準を維持するための条件が整うだろうと述べた。

金融政策部門の責任者は流動性を適度に潤沢な水準に維持するとし、企業の資金調達コストを引き下げるよう金融機関に働きかける考えを示した。