岸田首相、来週の内閣改造を表明 旧統一教会との関係点検を指示

Reuters

発行済 2022年08月06日 11:43

更新済 2022年08月06日 15:18

[6日 ロイター] - 岸田文雄首相は6日に会見し、内閣改造と自民党役員人事を来週実施すると表明した。次々と明らかになる世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係についても閣僚らに点検を指示し、国民に理解される人事を示すとした。

公明党の山口那津男代表は同日の記者懇談会で、首相から前日に電話で10日に内閣改造を行いたいと連絡を受けたことを明らかにした。

岸田首相は広島市で開かれた平和記念式典後の記者会見で、「与党とも相談し、来週にも(内閣改造を)行いたい」と発言。新型コロナウイルスや物価高、ウクライナや台湾情勢、経済対策、安倍晋三元首相の国葬など早期に対処すべき課題を列挙しうえで、「とにかく新しい体制を早くスタートさせたいと常々思っていた」と述べ、人事の時期が前倒しされたとの観測を否定した。

さらに、安倍元首相殺害事件で注目されている旧統一教会と自民党議員の関係について、新たに任命する閣僚だけでなく、現閣僚も含めてそれぞれ点検してもらい、適正な形に見直すことを指示したいと述べた。宗教団体による悪質商法などの不法行為への対応や、被害者の救済についても政府一体となって万全を期す考えも示した。自身は旧統一教会と「関係はない」とした。