米金利先物市場で9月の0.5%利上げ観測強まる、CPI受け

Reuters

発行済 2022年08月10日 23:26

更新済 2022年08月11日 01:36

[10日 ロイター] - 10日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)で物価の伸びが予想以上に鈍化したことを受け、金利先物市場では9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%ポイント利上げの観測が後退した。

しかし、今後数週間に発表される指標の内容によって、状況はなお変化する可能性もある。

7月のCPIは前年同月比8.5%上昇と、伸びは前月の9.1%から鈍化し、市場予想の8.7%を下回った。前月比では横ばいだった。しかし、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比5.9%上昇と、基調的なインフレ圧力が依然高止まりしていることも示された。

CPIを受け、米連邦準備理事会(FRB)が9月にフェデラルファンド(FF)金利を0.5%ポイント引き上げ、2.75─3%のレンジにし、12月に3.25─3.5%でピークに達するという見方が強まった。

CPI発表前は、3.5─3.75%のレンジ、もしくはそれ以上の水準まで引き上げられると予想されていた。