FRB、来年末までに4%への利上げ想定=シカゴ連銀総裁

Reuters

発行済 2022年08月11日 01:00

更新済 2022年08月11日 02:45

[10日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は10日、アイオワ州デモインのドレイク大学で開かれたイベントで、7月の消費者物価指数(CPI)がインフレ加速を示さず、連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めに着手して以来、インフレに関して初めて「ポジティブな」数値になったと述べた。

ただ、インフレ率はなお「受け入れがたいほど」高水準とし、FRBには引き続き利上げが必要で、政策金利を年末までに3.25%─3.5%、来年末までに3.75%─4%に引き上げる可能性があるとした。

その上で「インフレが予想以上に手に負えなくなれば、(FRBは)一段と制限的になるよう方向転換できる」と指摘。ただ「状況が急速に改善すれば、これほど金利を引き上げることはできない」と述べた。

物価については、FRBがインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)価格指数は来年には2.5%近辺に低下すると予想。ただそれでもFRBが目標とする2%には達しないと述べた。