米卸売物価、7月は前月比0.5%低下 基調的インフレは鈍化

Reuters

発行済 2022年08月11日 23:32

[11日 ロイター] - 米労働省が11日発表した7月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月より0.5%低下した。低下は2020年4月以降で初めて。6月は1.0%上昇していた。7月の前年同月比は9.8%上昇。6月は11.3%上がっていた。

ロイターがまとめた7月のエコノミスト予想は、前月比0.2%上昇、前年同月比では10.4%上昇だった。

エネルギー製品の価格低下を背景に前月比は予想に反して低下し、基調的なインフレは鈍化傾向とみられる。

財(モノ)の価格は前月より1.8%下げた。6月には2.3%上昇していた。ガソリン価格が16.7%下げたほか、軽油、液化石油ガス、家庭用天然ガスも大きく値下がりした。

一方、食品価格は1.0%上昇。6月は0.2%下げていた。

7月のサービス価格は0.1%上昇。6月は0.3%上がっていた。

変動が大きい食品とエネルギー、貿易サービス部門を除いたコア指数は0.2%上昇。6月は0.3%上がっていた。

7月のコア指数の前年同月比は5.8%上昇。6月は6.4%上がっていた。