カナダで逆イールド拡大、中銀の経済軟着陸シナリオは困難か

Reuters

発行済 2022年08月12日 14:22

[トロント 11日 ロイター] - カナダ債券市場ではリセッション(景気後退)の前兆とされる長短国債利回りが逆転する「逆イールド」が進んでおり、インフレを抑制しつつ経済の「ソフトランディング(軟着陸)」を目指すカナダ銀行(中央銀行)を苦境に追い込んでいる。

カナダの10年債利回りは、2年債利回りを約50ベーシスポイント(bp)下回る水準に低下。同国の逆イールド幅としては1994年までさかのぼるロイターのデータで最大で、米国債の逆イールドよりも大きい。