米7月住宅着工、1年半ぶりの低水準 許可件数も減少

Reuters

発行済 2022年08月16日 23:15

更新済 2022年08月17日 01:27

[ワシントン 16日 ロイター] - 米商務省が16日に発表した7月の住宅着工件数(季節調整済み)は年率換算で前月比9.6%減の144万6000戸と、2021年2月以来約1年半ぶりの低水準となった。住宅ローン金利と建設資材価格の上昇が重しとなった。第3・四半期に住宅市場がさらに縮小する可能性を示唆した。

6月の着工件数は159万9000戸と、前回発表の155万9000戸からやや上方修正された。

ロイターがまとめた7月のエコノミスト予想は154万戸だった。

住宅建設で最も大きな割合を占める一戸建て住宅の着工件数は10.1%減の91万6000戸となり、20年6月以来の低水準となった。地域別では、中西部と人口密度の高い南部で減少したが、西部と北東部で増加した。

5戸以上の集合住宅の着工件数は10.0%減の51万4000戸。賃貸住宅への堅調な需要が引き続き支援した。

7月の建設許可件数は1.3%減の167万4000戸と10カ月ぶりの低水準。一戸建て住宅の建築許可件数は4.3%減の92万8000戸。集合住宅の建設許可件数は2.5%増の69万3000戸だった。