イスラエル中銀、0.75%利上げ 20年ぶり大きさ

Reuters

発行済 2022年08月23日 01:22

[エルサレム 22日 ロイター] - イスラエル中央銀行は22日の金融政策委員会で、政策金利を0.75%ポイント引き上げ2.0%とした。利上げ幅は約20年ぶりの大きさとなった。イスラエルは5%を超えるインフレに直面しており、抑制のためにさらなる利上げが見込まれる。

中銀は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受けて政策金利を過去最低の0.1%に引き下げた。今年4月に利上げし、金融引き締めを開始した。

先週発表されたイスラエルの第2・四半期の経済成長率は年率換算で前期比6.8%増と好調だった一方、7月のインフレ率は前年同月比5.2%に上昇し、伸び率は2008年10月以来、13年9カ月ぶりの大きさとなった。このため、75ベーシスポイント(bp)の大幅引き上げの可能性が高まっていた。

中銀の当局者は、インフレ率を政府が目標とする1─3%の範囲に戻す決意だと述べた。