トルコCPI、8月は前年比+80.21% 24年ぶり高水準

Reuters

発行済 2022年09月05日 19:25

[イスタンブール 5日 ロイター] - トルコ統計局が5日発表した8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比80.21%と、24年ぶりの高水準を更新した。予想はやや下回った。

トルコ中央銀行は予想外の利下げを実施しており、生活費危機が悪化している。

前月比では1.46%。ロイターがまとめた市場予想は前月比2.0%、前年比81.22%だった。

8月の生産者物価指数(PPI)は前月比2.41%上昇、前年比143.75%上昇。

コメルツ銀行のTatha Ghose氏は「トルコ中央銀行は利下げを再開している。PPIの大幅上昇も続いており、この二つがトルコの主要な懸念要因だ。リラのファンダメンタルズは確実に悪化している」と述べた。

項目別では、輸送が前年比116.87%上昇と、最も高い伸びを示した。食品・非アルコール飲料は90.25%上昇。

指標発表後、0840GMT(日本時間午後5時40分)現在のリラは1ドル=18.2240リラで変わらず。