豪中銀総裁、中立金利は最低でも2.5%と認識

Reuters

発行済 2022年09月08日 13:51

更新済 2022年09月08日 14:54

[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁は8日、一連の利上げで政策金利は中立水準に近づいたが、需要を供給に一致させるまでにさらにどの程度の利上げが必要かについてはかなりの不確実性があるとの認識を示した。

講演後の質疑応答で、景気を熱しも冷やしもしない中立金利は最低でも2.5%だと語った。中銀は政策金利を5カ月間で計225ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.35%としている。

「われわれは中立の推定値に近づいたが、それでもなお景気刺激的である可能性があり、引き締め過ぎの可能性もある」と述べた。

金融政策の効果が時間差を伴うことや、金利が既に急激に上昇したという点を中銀は強く意識していると語った。

第2・四半期の消費者物価指数(CPI)が前年比6.1%上昇し、21年ぶりの高い伸びとなったことを受け、理事会はインフレ率を2─3%の目標範囲内に戻すことに取り組んでいると強調した。

現在の高インフレは物価や賃金期待に織り込まれていないことが重要だとし、期待値を示す指標は引き続き2─3%に戻るとの見方を示していると説明した。