インフレ抑制が最優先事項=米シカゴ連銀総裁

Reuters

発行済 2022年09月09日 03:33

[8日 ロイター] - エバンズ米シカゴ連銀総裁は8日、高すぎるインフレを抑えることが「最優先の課題」だと述べ、利上げが景気後退につながるとは考えていないと語った。また、連邦準備理事会(FRB)が今月0.75%ポイントの追加利上げを決定することが「十分にあり得る」と述べた。

同総裁は大学での講演で、今年の経済成長率は0.5%程度と、かろうじてプラス成長を確保するとの見通しを示したほか、リセッション(景気後退)に陥らない可能性は「十分」にあると指摘。「不必要に経済を制限することは望んでいないが、高インフレ環境について懸念する必要がある」とした。

9月20─21日の連邦公開市場委員会(FOMC)での適切な判断についてはまだ決めていないとしながらも、FRBは政策金利を年内に3.25─3.50%に、来年に約4.00%に引き上げるべきとの見方を示した。