投機による過度な変動、見逃すことできない=為替介入で岸田首相

Reuters

発行済 2022年09月23日 00:15

[東京 22日 ロイター] - 岸田文雄首相は22日、訪問先のニューヨークで記者会見し、政府・日銀が行った24年ぶりのドル売り/円買い介入について、投機による為替の過度な変動は見逃すことができず、実施したと語った。また、過度な変動には断固として必要な対応を取ると述べた。

岸田首相は為替市場について「安定的に推移することが重要だが、最近は投機的な動きを背景に急速で一方的な動きがみられ、1年で30円以上も円安が進むことは過去30年間なかった」と指摘。「為替相場は市場で決定するのが原則だが、投機による過度な変動が繰り返されることは見逃すことができない」と介入した理由を説明した。「政府として引き続き市場動向に高い緊張感を持って注視する」と強調した。

<10月11日から水際緩和、旅行割開始>

このほか10月11日から新型コロナの水際対策をさらに緩和すると表明した。旅行支援の全国旅行割やイベント割などの消費喚起策を始める。 今月30日に総合経済対策策定で具体的指示を全閣僚に行うとも述べた。

日中国交正常化50周年を踏まえた日中首脳会談の開催可能性について「現時点で決まってない」とし「具体的な対話のあり方について調整したい」と述べた。