豪中銀、予想外の利上げペース鈍化 今後も引き締め方針

Reuters

発行済 2022年10月04日 12:57

更新済 2022年10月04日 14:54

[シドニー 4日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)は4日、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げ、9年ぶり高水準の2.60%とした。予想の50bpより小幅な利上げで、市場はサプライズと受け止めた。ただ、中銀は今後の追加引き締めに含みを持たせた。

利上げは5月以降6回目で、うち4回は50bpの大幅引き上げだった。

中銀はキャッシュレートが短期間で大幅に引き上げられたため、ペースを緩めたと説明。理事会は「オーストラリアのインフレと経済成長の見通しを評価する」としたほか、「今後一定期間、さらに金利を引き上げると想定している」と表明した。

豪ドルは0.8%安の0.6465米ドル。最近付けた2年半ぶり安値0.6364米ドルに向かっている。[AU/INT]

金利先物は、これまで予想されていた4.0%を下回る金利のピークが見込まれることを市場が織り込んだため急騰。3年債先物は42.5ティック安の96.750と急落している。