WTO、貿易見通しの悪化警告 来年の予想下方修正

Reuters

発行済 2022年10月05日 20:20

更新済 2022年10月06日 14:18

[ジュネーブ 5日 ロイター] - 世界貿易機関(WTO)は5日、エネルギー価格の高騰、金利上昇、食料や肥料の価格上昇により、世界のモノ(財)の貿易の伸びが来年、大幅に鈍化するとの見通しを示した。その上で、ウクライナでの戦争が一段と深刻になった場合は、貿易が縮小する可能性もあると警告した。

今年の伸び率は3.5%と、4月の予測(3.0%)から上方修正したが、23年の予測は3.4%から1.0%に下方修正した。

予測には高度の不確実性があるとし、今年は2.0%増─4.9%増、23年は2.8%減─4.6%増という予測レンジを示した。

オコンジョ・イウェアラ事務局長は記者会見で「23年の見通しは相当暗くなった」と述べ、来年の予想を巡るリスクは下向きとした。

「ウクライナ戦争の状況が悪化すれば影響は大きい」と語った。