金利上昇で金融安定リスク高まる、一部家計に負担=豪中銀報告書

Reuters

発行済 2022年10月07日 09:59

更新済 2022年10月07日 10:46

[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)は7日、半期に一度の金融安定報告を公表した。金利上昇に伴いここ数カ月、金融安定へのリスクは高まっており、国内の家計や企業のキャッシュフローへの圧力は強まり、住宅価格は下落していると指摘した。

5月以降の6回連続の利上げにより一部の家計は既に金利や物価上昇の負担を感じており、この状況はしばらく続く可能性があると説明した。

高インフレや金利上昇、エネルギー価格の高騰など、世界経済と金融システムを巡りかなりの不確実性があり、オーストラリアにも影響が及んでいると指摘。「金融安定を巡るリスクは、世界の金融状況がさらに大幅に引き締まることで拡大する」との見方を示した。