英保守党党首選、ジョンソン氏擁立の機運 モーダント氏出馬表明

Reuters

発行済 2022年10月22日 04:46

[ロンドン 21日 ロイター] - 20日に辞任を表明したトラス首相の後任を決める保守党党首選を巡り、3人の党幹部がジョンソン前首相を支持する意思を明らかにした。21日にはモーダント元国防相(49)が正式に立候補を表明し先陣を切ったが、候補者として最有力視されているのはスナク元財務相だ。

今回の党首選では、24日までに保守党議員100人の推薦を確保しなければならない。

ジョンソン氏は正式に出馬の意思表示をしていないが、この日はビジネス・エネルギー・産業戦略相を務めるジェイコブ・リースモグ氏とレベリングアップ・住宅・コミュニティー相のサイモン・クラーク氏が支持を表明し、同氏擁立の機運が高まっている。影響力の強いウォレス国防相も同氏支持に傾いていると述べた。

ロイターの集計によると、公に支持を表明した議員の数は、スナク氏に対し59人、ジョンソン氏に30人、モーダント氏に16人となっている。

この日に行われたユーガブの世論調査(3429人対象)では、52%がジョンソン氏の首相復帰を望まないとしているが、党員からの人気は依然として高い。復帰すれば極めて異例のケースとなる。

保守党のポール・ブリストウ議員はLBCラジオで「ジョンソン氏なら次の総選挙に勝てる。彼はもう一度党を立て直すことができる」と語った。