独連銀総裁、インフレ対策継続表明 ECB副総裁「QTを支持」

Reuters

発行済 2022年11月08日 17:51

更新済 2022年11月08日 19:18

[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)の2人の当局者は8日、ユーロ圏でインフレ率が高止まりすれば痛みが増すとして、経済が悪化しても利上げを継続すると表明した。

ECB理事会メンバーであるナーゲル独連邦銀行(中央銀行)総裁は8日、高インフレとの戦いを止めるわけにはいかないと述べた。

総裁はドイツの銀行会議で「たとえECBの措置で経済発展が圧迫されたとしても、ECB理事会が早すぎる時期に止めないよう、金融政策の正常化を続けるよう全力を尽くす」と発言。「金融政策が後手に回れば、経済全体のコストが大幅に高まるからだ」と述べた。

デギンドスECB副総裁は「(ECBの政策は)総需要を減らす。消費と投資の両方だ」とし「これが唯一可能な方法だ。何もしなければもっと悪くなる」との見解を示した。

ナーゲル、デギンドス両氏ともECBが保有する数兆ユーロ相当の債券を削減することを支持した。