Reuters
発行済 2022年11月25日 00:23
[アンカラ 24日 ロイター] - トルコ中央銀行は24日の金融政策委員会で、主要政策金利の1週間物レポレートを予想通り1.5%ポイント引き下げ9.0%とした上で、緩和サイクルの停止を決定した。インフレ率が85%を超えているにもかかわらず、年末までに政策金利を一桁に戻すというエルドアン大統領の要求に沿った形だ。
これを受け、トルコリラは過去最安値の1ドル=18.66リラに向け下落。1107GMT(日本時間午後7時07分)時点では18.63リラで推移している。
24日の利下げにより、過去約4カ月間の累積利下げ幅は5.0%ポイントに達した。世界各国の中銀が利上げに動いているにもかかわらず、トルコ中銀は景気減速の兆候を考慮すると刺激策が必要との見解を改めて示した。
トルコ中銀は「世界的な成長に対する不確実性が高まり、地政学的リスクが一段とエスカレーションする中、金融情勢が引き続き支援的であることが非常に重要だ」と指摘。「世界的な需要に関するリスクの高まりを考慮し、委員会は現在の政策金利が適切であると評価し、8月に始まった利下げサイクルを終了させることを決定した」とした。
キャピタル・エコノミクスの新興欧州担当エコノミスト、リアム・ピーチ氏は、今後数カ月での追加利下げのリスクは残っていると予想。「成長が引き続き鈍化し、昨年の通貨危機の影響が前年比の物価の伸びから抜け落ちれば、インフレ率は12月から急激に低下する」と述べた。
また、世論調査で厳しいとみられている大統領選と議会選挙について「エルドアン大統領は来年の選挙を前にトルコ中銀に対する政策緩和圧力を維持するだろう」とした。
ロイターが調査したエコノミスト7人のうち6人は2023年に引き締めに軸足を移し、来年末までに政策金利を16%から35%の範囲にすると予想している。
アナリストは、金融政策は5月か6月に行われる選挙まで安定的に推移し、その後はエルドアン大統領が再選されるかどうかにかかっていると指摘している。野党は利上げ回帰を確約している。
トルコ中銀は22年末のインフレ率がベース効果により65.2%に低下すると見込んでいる。ロイター調査によると予想中央値は70.25%となっている。
が書いた: Reuters
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